秋の企画展第1段『しろとくろ』
明日から第2週目。
先週はたくさんポストカードがお嫁入りしました。
実は福田元美さんのポストカードはすでにその数550を超えて
今なお新作を描き続けてらっしゃいます。
全部のポストカードをご紹介したいところですが
さすがに550全部は展示できないので
普段は自然と店主であるわたくしのチョイスで
断腸の思いで選ばせていただき
120ほどの枚数を展示させていただいております。
そこでは私の好みが反映されちゃうので
以前元美さんの地元で開催された展示に伺った道東に暮らす私の妹が
teto²では見たことのないポストカードを目にして
どうしてあの作品は姉さんの店にはないのだ?と言われたことがありました。笑
元美さんの作品をたくさん見られたことのある方は
描かれる作品にタイプがあることがおわかりかと。
動物や静物 人間などをそのままに描いた作品から
動物が擬人化されたファンタジーの世界観の作品等々
これ!ほんとうに好みが分かれるところなんでしょうね。
なので自然と自分の好みに寄ってしまっている普段のチョイスを
今回は少し変えて選んで展示もしております。
常連のお客様は
「新鮮!」「こういう作風も好きです♡」と喜んでくださっております。
今回の展示にあわせ送っていただいた新作も
これまでの線画とは違って白と黒の力強さが際立って存在感がありますが
表現方法が違ってもやはり元美ワールドは健在です。
どこか力が抜けてて ほっこり うふふと微笑んでしまいます。
「ポストカード 送った方がみなさん喜んでくださるの♫」と
先週いらしたお客様もおっしゃっておりました。
言葉を多く書かずとも何かが伝わる
元美さんのポストカードはそんな作品なんです。
白と黒のこだわりについて 元美さんに尋ねたら・・・
『あまりにも白と黒と付き合いが長過ぎて、理由がわからなくなってきてます。
多分「好き」が理由じゃないかな、と思います。潔さが。』
という言葉がかえってきました。
『色のことを考えた時、
色のことが理解出来ない(笑)っていうか、
仲間になれない感じがものすごくするんです(笑)何故だか。』
『クリスマスシーズンに赤と緑使えないのは毎年悲しくなりますけど…』
ともおっしゃってました。
もちろん今も時々色を使って描いたりもなさっているそうなのですが
この気持ち。。。実は店主のわたくしよくわかる気がします。
私もガラスを吹く時 ほぼ色ガラスを使いません。
食器ということもあり 中に盛られる料理や注がれる飲み物の色を
邪魔したくないというのもありますが
わたしも色ガラスと仲良しになれない気がする時があるのです。
必要性を感じないと言った方がいいのかな?
そしてわたしも 透明なガラス(スキのガラスと言います)が好きなんです。
元美さんと同じように潔い感じがするし
誤魔化しが効かないぶん しっかり形で勝負しなきゃいけないところも。
しろとくろのイラストを描くのも
スキのガラスを吹くのも
シンプルがゆえに じつは際立つものがあり
追求すればするほど 奥が深い気がします。
私はまだまだスキのガラスでやることがある気がするので
色を使っての作品は本当にたまに作る程度です。
元美さんとは
全く同じ意味でスキのガラスを吹いているわけではないけれど
ほんのちょっぴり シンパシーを感じました♡
明日は『しろとくろ』4日目。
ぜひたくさんの方に見ていただきたいのです。
お友達を連れて ご家族を連れて 秋の由仁町へ お越しください。
お待ちしております。
こんなかわいらしい刺繍作品も~♡
刺繍になっても元美さんらしい線なのですよ♫