6月25日(金)に開催した 草刈万里子さんによるグリーンウッドワークの
ヘラ・スプーン作りのワークショップ当日の様子です。
ガラス工房の横に生えていたヤマグワを切り
みんなで使う分 取れるくらいの長さにのこぎりでカット
前日から宿泊していた店主の友人も参加となり
当日は朝から友人と万里子さんで ワークショップで使う木を選び伐採。
直径7~8センチのコナラとヤマグワの丸太を用意しました。
10時に集まった店主含め7名の参加者。
3度め参加のMさんは自宅のオオモミジを持参。
友人と 小学5年生の女の子とお母さんの3名はバターヘラ
ヤマグワで2名の方がスプーン
オオモミジ持参のMさんとわたし(コナラ)はフオークに挑戦です。
ここからはあまり詳しく書いちゃうと
次回以降参加する方の楽しみもなくなってしまうので
かいつまんで経過をご紹介しますね♪
切り出した木材を作りやすい長さにのこぎりで切った後は
半分に割り 一人分の材料にします。
みんなが使う カービングナイフという切り出しナイフの使い方を
一斉に教わります。
まずは怪我をしないポイントを押さえて教えてもらいます。
削り方や削る度合いによって 深く大胆に削ったり繊細に表面だけ削ったり…
力をかけずにできる方法なんかも教わります。
ナイフ1本で 実に様々な削り方があることにびっくり。
ナイフワークを教わった後は
バターヘラのチームは早速 カービングナイフで製作開始です。
小学5年生の女の子も参加
おかあさんといっしょにバターヘラを作ります。
危なくない方向へ刃を走らせます。
スプーンやフオークのメンバーは
万里子さん持参の削り馬(削るための木を押さえておく椅子のようなもの)の
使い方を教わります。
こちらが秀逸の道具 削り馬
たくさん並ぶと本当に子馬が居るかのよう❤
この削り馬がスグレモノで 挟み込む木材の厚みによって
しっかり押さえつけてくれて
座る位置も移動できるので 削っていくに従って
木の厚みも 削る姿勢も変わるのに対応でき
思わず 削り馬まで欲しくなってきました。
この削り馬にまたがり
丸太を半分にしただけの木を挟み込んで
せん という道具で 手前に向けてシュルシュルと削っていきます。
せん は大胆に削れるので 大まかなスプーンの形に近づくまで
せん で できるだけ削ってしまいます。
その後はスプーンやフオークの掬い(すくい)の部分を
丸くカーブした のみ で彫っていき
削り馬で挟み込めないくらいまで形ができあがってきたら
その後はカービングナイフで仕上げていきます。
万里子先生は せん を使っても 大胆!
ガッツリしっかり削らなければいけないところを
削れる最大限ガシガシ削っていきます
やってみて・・・
せん で削り出す過程をしっかりやっておかないと
カービングナイフでももちろん削れるのですが 時間がかかってしまったり
丸のみで彫り込むのも 削り馬から外してしまった後ではやりにくく
手順とそのたびごとの仕事量をしっかりわかってないと
時間ばかりかかってしまうのです。
そして自分で作ってみて思ったことは
木工でカトラリーを作っている作家さんたちの凄さです。
わたしは今回 とりわけの大きめのフオークを作ったので
取り分ける料理が掬いやすく フオークを握りやすいことだけ考えて作りましたが
口に入れるフオークやスプーンは 掬いやすさだけでなく
口に入れた時の違和感が少ないこと 食べやすいこと等など
使いやすい道具って 本当に色々なポイントを考えて作らなければ
いけないんだな。。。って
そして なおかつ美しさも要求される。
用の美を兼ね備えた道具を作れる作家や職人さんに
改めて深くリスペクトを感じる時間となりました。
友人は人生初のナイフワーク お気に入りのバターヘラができたみたい❤
万里子さんとヘラと はいチーズ♪
こちらが削り馬チームの作品
店主のは一番右です。でかっ!笑
(時間内では完成まで程遠く。。。だって木が硬かったんだもん 言い訳)
万里子さんはワークショップの間にも
木のこと 山のこと 木工のこと いろいろ優しくわかりやすくお話してくれます。
そしてなによりも
『自分の庭や 毎日通る道端で見るような身近な木々が
ナイフや道具を使って 自分の力だけで 一つの暮らしに道具になる』
この驚きや喜びを 参加した方々皆さん 十分に味わってくださったようで
店主もとても嬉しかったです。
ワークショップに使っている木に囲まれて
お天気もよく気持ちの良いワークショップでした
万里子さんのワークショップ3回目のMさんが
「万里子さんの追っかけなんです!」と自己紹介してましたが 笑
その気持ものすごくわかります。
何度でも参加して 色々作ってみたくなりました。
私店主は 万里子さんがワーク後も近所に滞在で
次のワークショップまで 数日空いているということで
お言葉に甘えて 2日ほど道具を引き続きお借りして
なんとかフオークを仕上げました。
ワークショップは10時からお昼挟んで5時までで ➕約8時間ほどかけて
削って削って やっとフオークができたわけです!
いや~本当に大変だったけど何より楽しかった❤
めっちゃお気に入りになりました。(まだ使ってないから使いやすさは未定 笑)
ワークショップ終了後から2晩夜なべして なんとか仕上げたとりわけフオーク
仕上げは紙やすり(#120~150~400)+蜜蝋オイル
どうです?なかなかいいものできたでしょう?
さてさて
こんなふうにものすごく楽しかった
旅するグリーンウッドワークのワークショップ。
実は8月にも再び南空知近郊に 万里子さんが戻ってきます。
きちんとした予定は後日お知らせしますが
江別・栗山・長沼・そしてここteto2でもワークショップ開催の予定ですよ!
teto2では8月頭なので
夏休み中の小学生たちとワイワイ集まって楽しいワークショップをやろうかな。。。
大人の皆さんは栗山の友人企画で スプーン作りもあるので
ぜひそちらにも参加してみてください。
またこちら企画中ではありますが
グリーンウッドワークのスツールづくりも
いつかやっていただくつもりですよ♪
草刈万里子さんの素敵な小冊子 5冊ほどteto2でお預かりして販売中です。
1冊¥300
読んでるだけで森に行きたくなる こちらもおすすめの冊子です。
万里子さん、参加してくださった皆様
ありがとうございました。
削りカスも土に還るからそのままで
こういう点も なんか自然に優しくていいよな。。。木工って
楽しいひと時でしたね。またやりましょう❤