2020年10月25日日曜日

『アイヌの響き』最終日です!  結城幸司さんご紹介

さて、なんと あっという間に最終日です。


この企画展ほど 色んな所に響いていく結果となった展示は

なかったのでは? とずっと興奮したままの店主です。


『アイヌの響き』というタイトルは結城さんがくださったものでした。


アイヌ刺繍の山北ユカコさんと一緒に 結城さんとの打ち合わせに行って

初めてしっかりとお会いした時に 

私が「アイヌの声」というタイトル案を口にした時

結城さんが間髪入れず「声じゃないな・・・『響き』ですね」と

おっしゃったのを今でも鮮明に覚えています。


思えばあの時にこの企画展がどんなものになるのかが

すでに決まっていたのかもしれません。



結城さんから送られてきた

ご自身のプロフイールを簡単にここに書かせていただくと。。。


結城幸司

1964年釧路生まれ

創作集団 アイヌアートプロジェクト 代表

版画を中心に木彫、現代創作ユカラ制作や語り部もする。

アイヌ(人間)の見つめる世界に 

自然からの恵みと感謝が響き合う本来の姿をと

創作活動している


ここでも「響き」という言葉が使われていますね。


結城さんが投げかけてくださった「響き」という言葉のおかげで

まさに色々なイメージが響き合い

始まる前から 

企画展がどんどん何層にも味わえる面白いものとなっていきました。


そして始まってみれば。。。

いろいろなご縁が会場で繋がったり深まったりするのを目の当たりにしました。

それは すべて アイヌ文化へのあこがれやリスペクトから派生した

ご縁と言っても過言でないと思います。



結城さんは以前インタビューで

「アイヌだから 和人だから・・・」と言う前に

この恵みの大地である北海道という土地に同じく暮らす者同士として

共に もっと北海道独自の文化をしっかり築いて行ってもいいのではないか?

それには自然を敬い礼節を持って対峙してきたアイヌの文化は

欠かすことはできないはず。

何世代にも渡って同じ自然を相手に暮らしてきた日本人だって

アイヌが大事にしてきたもの見てきたのだから 理解できないはずはない。

お互いへの敬意が生まれてこそ初めて開放と言えるのではないか。

とおっしゃっていました。


見ている世界が圧倒的に俯瞰です。


歴史や現在も残る差別に目を向けてしまうと

人間同士のことしか見えてこない。

でも結城さんの言葉から

もっと目線を広げて大きな自然の中で見つめる関係性で考えると

未来が見えてくる気がします。


そしてその自然の目線とは 

アイヌが語り継いできたユカラ(物語)の中に

生きている視線であり 

結城さんの版画作品や立体作品のそこかしこに宿っている

魂のようなものなのだと思うのです。



わたしは

和人である自分が アイヌ文化を中途半端に味わったり

歴史を学びもしないでアイヌ文化を消費するように味わうのは

失礼なんじゃないか?と思うあまりに

実はアイヌ文化から響いてきていたアイヌの本質的な魅力や生き方を

全然理解しようとしていなかったのだな。。。と 思います。


響いてくるものに素直に耳を傾け

この地にたかだか20年でも 

自然を愛しながら暮らしている自分ももっと信用してあげよう。


きっとアイヌの響きを受け取れる素地が育ってきているはずで

そして自分の中で響いたものが

次の世代や周りの土地の人々へ

今のアイヌと日本人が共に紡ぐ物語として

形になっていくんだって思えてきました。



結城さんとの出会いに本当に感謝しています。


そしてこの企画展のきっかけをくださった山北ユカコさん

そこにさらに深みを加えてくださった二宮さんにも

本当に感謝です。


もとい!感謝を述べるにはまだ早い!

本日結城さんの創作ユカラの会があり 二宮さんも参加してくださいます。


先日のユカコさんの着物を結城さんが着た時のような衝撃が

もしかしたらユカラの会でも起こるかも!!!

予約はすでにいっぱいなので 参加なさる方 楽しみましょう❤


ユカラの会の関係で 展示の方は3時までとなります。

残り3時間ですね。


これははじめの1歩だと思っておりますし

次回も もちろん企画いたしますが

ぜひぜひ記念すべきこの初回『アイヌの響き』に足を運びくださり

作品のそこかしこで聞こえる物語にも耳をかたむけてみてください。


ラストに結城さんの版画作品を一つご紹介


こちらの版画は初期のもので、

40分ほどで一気に彫り上げたものだそう。

タイトルは「カムイ イピリマ(リは小さいリ)」

日本語訳は「神々のささやき」


イピリマにはアイヌが森の中などを歩いている時に

「気をつけなさいよ」とか「そっちは危ない」といった

囁きのようなものを聴くことがあったそうで

警告といった意味があるそうです。


40分という短い間に何かが降りてきて

彫らされたような感覚すらあった作品なのだそう。


人間たちへ森の神々が警告しているのかもしれませんね。


いろいろな動物が隠れていますよ。

探せますか~?




2020年10月24日土曜日

その響きはこの方から始まった 『アイヌの響き』 あと二日です

 昨日は雨や風が吹き荒れる中

じっくりと時間をかけて企画展も店内も

ご覧になってくださるお客様がお越し下さり

ご紹介している側としては嬉しい一日でした。



前回からの続きです。


そもそもこの企画展『アイヌの響き』は

数年前にお隣の町の素敵なお店「あまりや」さんで店主の静子さんから

「アイヌ刺繍の素敵な展示があるのでいらして」というお誘いを受け

山北ユカコさんの個展を拝見しに行った時に

その作品に心打たれ ユカコさんとご縁がつながったことで始まりました。

(詳しくは以前の投稿をお読みください『アイヌの響き』 始まりました①


アイヌ刺繍と言っても

伝え教えてらっしゃる方のそれぞれ大切になさるものが違うので

伝統的な文様でさえ 刺される方によって大きく印象が変わるものなんだと

ユカコさんの作品を観た時に驚きました。


例えば茶道や華道といった伝統文化のようなものでさえ

継承する際に 厳格な決め事はあっても

流派が違うものが支流のように別れて遺り 

伝わっていくというのが性(さが)です。


本流が言わんとする伝えんとする 最も芯の部分

それが何であるかを読み解くのは 

その人それぞれの個性に近い

多彩な才能が関わってなされることですから

どんな文化でもそうやって多くの人を介して咀嚼され

今に伝わっているのです。


ユカコさんの刺繍を観た時

これまでの自分の中にあった「アイヌ刺繍」への印象が

大きく変わったのを感じました。


自由でいいんだ。。。

なんて楽しそうなんだ・・・


もちろんこれまで拝見してきたアイヌ刺繍だって

美しく その魅力には惹き込まれる

素晴らしい作品がたくさんあったとは思うのですが

わたしの中で 

「静」を感じることはあっても

「動」を感じることはありませんでした。


あまりやさんでその印象を素直にユカコさんに問いかけたところ

「教えてくださっている加藤シヅエ先生が 

今どきの便利な手芸道具などなかった時代のアイヌの女性たちが刺していたような

自由でおおらかな気持ちで刺してみましょうと言ってくださる方なんです~」

とおっしゃり 

ユカコさんはその精神を受け継いでいるのだと納得しました。


しかも「刺してると楽しいんだろうな。。。」と伝わる感覚が

糸の走りに残っている気がする作品なのです。



実は

『アイヌの響き』の最中にも

わたしがユカコさんのアイヌ刺繍から感じた

『動』を感じる瞬間が何回かありました。


それは オープニングライブに飛び入り参加してくださった

縄文大鼓の山本さんがライブ後 再びteto2にお越し下さり

ユカコさんの着物の中でどうしても気になるものがあってと

広げて眺めていた時に

ユカコさんが着てみます?といって 

驚き 一変で嬉しそうな表情になった山本さんが「はい!」と言って

ユカコさんの着物の中で一番好きだというのを羽織ったときのことでした。


山本さんの身体に着物が纏われた途端

刺された文様が息を吹き返したような印象がふわっと広がったのです。


その美しさったら・・・
















アイヌ刺繍が刺された着物が 広げて展示してあるだけでは

決してわからない その躍動感。

文様が踊るような ふわりと浮き上がるような感じがしました。




そしてまた別の日、

一緒に展示してくださっている 

結城幸司さんがお越しくださった時。


結城さんにもユカコさんが着てみてもらえますか?

と勧めてみたところ


結城さんももちろんいいですよと

ふわりと着物を羽織られました。



この時はまた山本さんとは違って


結城さんの身体になんとしっくりくるのだろう。。。

着物が喜んでいる・・・



と唖然となるほど お似合いで…

その「似合う」というのは

フアッション的にマッチしているとか素敵とかいうレベルではなく


本来着るべき人の身体に纏われた時に着物は生き返るのだなあ。。。と

なんだか周りの空気感も変えてしまう感じがありました。


刺された文様は山本さんが羽織った着物とは違って

色も茶や紺がベースで 落ち着いたイメージのものではありますが

結城さんが羽織った途端 文様に力が宿る気がしました。


文様には魔除けなどの意味があり

アイヌである結城さんのDNAと 着物に刺された刺繍の意味が

ピタっと出会った気がしたのです。


その時の感動はわたしの中でも強く残りましたが

刺繍を刺されたユカコさんご自身も

大好きな結城さんに着ていただけて光栄だという喜びとともに

きっと大事な感覚が残ったと思います。


ユカコさんの刺す『動』を感じるアイヌ刺繍でなくとも

もしかしたらこの文様の躍動感は 

誰かが羽織ることで感じることはできるのかもしれませんが

私には やはりユカコさんならではの 

アイヌ刺繍であったからこその何かがあの瞬間にあった気がしてなりません。


『アイヌの響き』は ユカコさんの刺繍が

わたしの心に響かせたものから始まり

企画展の最中も 私やお越しくださった方々に

いろいろな響きを感じさせてくださいました。



残り2日間


まだの方はぜひお越しになってくださいね。


最後にユカコさんの略歴も載せておきます。


また山北ユカコさんは只今江別市を中心として 

アイヌ刺繍の刺繍教室も開催しておりますよ。


興味のある方は会場でご本人にお尋ねくださいね。

*teto2にお電話いただければお繋ぎもいたしますよ❤



山北ユカコ


青森県弘前市出身

北海道江別市在住


2004年「札幌古典文様を学ぶ会」参加

加藤シヅエ氏に師事


2006年 江別アイヌ刺繍同好会「ユペオッの会」参加


2010年より江別市内において アイヌ刺繍教室開催


2014年 アイヌ工芸作品コンテスト刺繍伝統部門 優秀賞受賞


2017年 アイヌ工芸作品コンテスト刺繍伝統部門 奨励賞受賞



*結城さんが以前太鼓の皮に書かれた文様を

今回の企画展に合わせ

ユカコさんが刺繍された作品も 

この響きあいがもたらした傑作だと思います。

ぜひご覧くださいね。




2020年10月23日金曜日

『アイヌの響き』  残すところ3日間です

 

一雨ごとに寒くなるこの季節

今年はなんだか秋から冬への切り替えに 例年の勢いのがない気がします。

こんな時期まで家庭菜園の夏野菜がなってまだ食べれることにびっくり。

山の紅葉もきれいじゃないです。



とは言え明日からはぐんと寒くなるので

teto2は夏仕様の店なので 皆様どうぞ暖かい格好でお越しくださいね。




「お越しください」と言えば… 

今年ラストの素敵な展示会『アイヌの響き』 

本日を含めあと3日間で終了です。(さみし~😥)



アイヌ文化から響いてくる響きをどんな形で受け取って

どんなふうに自分の中で熟成させて 

現在 自分の中から世界に響かせているのか?

3名のアーテストの作品

どうぞお見逃しのないよう。



これからの投稿は

残り3日間ではありますが

あらためて3名の作家さんたちの略歴をここに書かせていただきます。


トップバッターは。。。

『アイヌの響き』のオープニングライブで

すばらしい演奏を聞かせてくださました

トンコリ作家 &トンコリ奏者

二宮規一氏 です。



サラリーマンから転身 独学で家具を学び

長沼の丘の上で奥様と店*を構え暮らしていた二宮さん。

*カントリーバーン


そこにふらりと現れた

樺太アイヌの楽器の「トンコリ」奏者でありロックミュージシャンの方が 

「どんな楽器をやられるのですか?」 という二宮さんの問に

テラスで爪弾いて聞かせてくれた トンコリの音色。


二宮さんはその音色を聞いた途端 トンコリの魅力に取りつかれ

数日寝られないほどの興奮を覚えたといいます。


それからは家具の仕事で身を立てながらも 

ライフワークとしてトンコリを作り続けてきました。


アイヌでもない自分がアイヌの楽器を作ってもいいのか?という

自らに問いかけをしつつも 

アイヌの世界からの響きに 共鳴するかのように

トンコリの魅力にどんどん惹き込まれていきます。


そして3年ほど前に

トンコリ1本でやっていこうと決めてからは

家具作家としての仕事は一切辞め 

その後はトンコリを作ることや演奏することで暮らしてらっしゃいます。


不思議なもので

アイヌの世界に入っていくことが 中途半端にはできないと思いつつも

家具作家でありながらトンコリを作っていた時は


オーソドックスな本来のトンコリのかたちを模して作ることができなくて

もっと複雑なかたちのトンコリを作り続けていたといいます。

またそのときはいろいろな意見をいただき

中には決して応援するだけでない意見もあったと言います。


でも

トンコリで生きていこうと決めてからは 

逆に変わったかたちのトンコリは一切手がけなくなり

二宮さんのトンコリに関して意見するような雑音は全く聞かれなくなり

不思議とその仕事できちんと食べていけるだけの仕事が入ってきて

応援してくれる方ばかりになったといいます。


ご自身も

「不思議なんだよね。。。トンコリに関して こうしたいと願うと

なにか見えない力が導いてくれるように できるようになるんだよ」

とおっしゃっていました。


例えばこんなエピソードがあったそう。。。

昔の樺太アイヌ人々は

トンコリの弦に 鹿のアキレス腱を使っていたということで

自分もその音を再現したいと強く思ったら・・・


鹿のアキレス腱を手に入れたという方がいて持ってきてくれたといいます。





今度はそれは細く割いてみたのはいいものの 鹿のアキレス腱は

弦の長さには全然足りない短いものです。

どうやって糸のように撚って長い弦を作るのか?

その方法が知りたいと思っていたら・・・


神社のしめ縄を撚ることをしている人が教えてくださったそうです。

(その撚り方は普通の糸撚りとは逆のものだそうで 神事に関するものは逆撚りなのだそう)



そうしてできた弦を張り 弾いてくださったトンコリの音色は

また他のものよりずっと低音で (ギターのように張った音色では決してないけれど)

ウッドベースのようなお腹に響いてくる不思議な魅力がある音でした。

(お聞かせくださった時はアンプに繋いで音を増幅してくださいました)


今では北海道でも

トンコリを作って 自分で演奏なさる方は ほぼいらっしゃらないそうです。


この不思議な楽器の響きに惹き込まれた二宮さんと以前お話していて


『アイヌの世界に入っていくことは生半可ではできないことだけど

私はいろいろな方とお会いして 色々腹を割って話を重ねてきたので

アイヌの文化を自分のものとしていく覚悟が

いつの間にか自分の中にできて

腑に落ちた瞬間から 

もう何を言われても悩むこともないし なんとも思わないのです。』



優しく穏やかなその口調の中にも

揺るがないアイヌとの自分の向き合い方や

長年極めてきた技術への自信が満ちていて 


私には その言葉を聞いた時に 

以前お聞きした 鹿のアキレス腱で弦が出来上がった時の話を思い出し

「ああ、この人は樺太アイヌのカムイ達にも選ばれたんだろうな。。。」と

思えたのです。


アイヌ文化をしっかりと受け止めて

昔から響いてくるその音色を

自分で響かせたいと トンコリを作り続ける二宮さんのトンコリ。

今回の展示では2本のトンコリをお借りして展示してございます。

1本はこの投稿でご紹介した 鹿のアキレス腱の張ってあるものです。

ギターを弾かれたことのある方なら 試しに鳴らしてみることもできますので

ぜひ店主までお声掛けください。


そして興味を持たれた方には ぜひ二宮さんのトコンコリ工房

inonno(祈り)に行かれてみてくださいね。

inonno

参考サイト:https://mymaoi.com/feature/inonno/

 

そして!すでに定員は締め切ってしまいましたが

なんと25日の結城幸司さんの創作ユカラの会に

二宮さんがトンコリで飛び入り参加なさってくださることに!!!



夢のコラボ


ご予約なさった方はお楽しみに~♪






次は・・・

アイヌ刺繍作家

山北ユカコさんのご紹介へと続きます♪





2020年10月14日水曜日

『アイヌの響き』始まりました ②  "響き”という言葉

 

前回からの続きです♪


今回も『アイヌの響き』が始まるまでの

サイドストーリーpart2 という感じでしょうか。。。

(早く作家さんの経歴教えてよ~って?しばしお待ちを 😁)


タイトルについてと 

そもそも企画を思い立つずっと以前のわたしの思いも

もう少々・・・語らせてください(また長くなるかな。。。😅



 

今年の夏に山北ユカコさんと一緒に結城幸司さんにお会いしに行った際

タイトルとかテーマについて結城さんに尋ねられました。

わたしの中では 「アイヌの声」という言葉が降りてきていたので

それを伝えると 間髪入れず

「声ではなく『響き』がいいですね。」とおっしゃった結城さん。

聞いていた私の中でも結城さんが意図するものが感じられ

即 「そのタイトルで行きましょう!」となりました。



実はこの『響き』という言葉。

結城さんから頂いた途端 

わたしの中で 随分前から思っていたことに対して

ものすごく腑に落ちるものがありました。




私はこれまで アイヌ文化に触れるたび

素晴らしいと感銘を受けながらも 

ただただ憧れを持って眺めるだけで

きちんとアイヌの人々の歴史や過去を学んだりもしていない

理解できてもいない自分には

中途半端にアイヌ文化に触れたり味わうことは

どこか失礼に当たる気がして。。。

それに加えて 和人である自分たちの先祖とアイヌ民族の歴史を知るにつけ

アイヌの人たちへ 少し後ろめたいような気持ちを持っておりました。



それは 蝶が吸いたい花の蜜があるのに 

いつまでもその花の周りをひらひらと飛んでいるかのような感じでした。



憧れているのに 失礼になってしまう気がして踏み込めない。

かっこいいアイヌ文様やアイヌ語などを切り取るように消費するのは

してはいけない。

teto2でアイヌ文化に関する作品の企画展をするのなら

一民族の文化の継承作品として紹介する展示ではなく

自分が抱えてきたアイヌへの複雑な思いも消化できるような

もう一歩踏み込んだ深みのあるものにできないかと考えていたのです。

(頭がね 硬いんですわたし。クソまじめっていうのかな😅)



山北ユカコさんの作品には

アイヌ刺繍の伝承という側面もありつつ

アイヌではないけれど

ユカコさんにしか刺せない物があると感じました。


4月に予定していた個展が延期になったとき

ユカコさんに加えて結城さんをお誘いしようと無意識に思ったのも

もしかしたら 

アイヌでないけれどアイヌ文化を愛し 

自分のものとしようとなさっている方のアイヌ作品と

現代のアイヌ文化を生み出し続けている

アイヌの方の作品を一緒に展示することで

これまでのわたしの思いに対する答えのようなものが

見つかるかもしれないと思ったのかもしれません。




そして そのタイミングで

アイヌである結城さんから『響き』という言葉を頂きました。







音が伝わっていくとき 

そこには響きの伝わる媒体としての空気という存在があります。

宇宙空間で 無音なのは 空気がないからです。



アイヌ文化は過去のものではありません。


悲しい歴史に翻弄され 

消えてしまったものや継承が途絶えかけている技術などもありますが

今現在もこの地で息づき進化・深化していっています。


それは

アイヌ文化を伝えてきたアイヌの人や 遺そうとしてきた和人 

学んで自分のものとしようとする人たちがいたからだけでなく


味わい 感銘を受ける 魂を震わせる


響きの媒体となる空気のような私のような者の存在があるから

今も響き 

今のアイヌ文化として深化し続けているのです。



歴史や過去はもちろん大事だけれど

そのまま感じたり味わったりするだけでいいんだ。。。。。

しっかり味わい自分の中で響かせることも

アイヌ文化を消費するのではなく 伝えていくことになるのだ。。。。。


結城さんの口から『響き』という言葉を聞いたとき

素直にふっと体の力が抜けるような感覚になったのを覚えています。



そう感じられるようになってから

腑に落ちてから



響きという言葉が

色々なキーワードとなり イメージがさらに広がっていきました。



アイヌ文化からの響き(影響)というだけでなく

ほんとうの意味での響き=音 

としてトンコリの音を思い出し

二宮さんにライブ演奏の

お願いのお声がけをして

演奏会が実現しました。




25日には

アイヌの先人たちの想像力からの響きを受けて

結城さんの中で今現在紡がれるユカラも聞かせていただける事になりました。

本当に今から楽しみです。




文化は本来 時代とともに消えたり受け継がれたりしていくものです。

アイヌ文化はそこに加えて 

複雑な過去がその継承に大きな爪痕を残した文化ではありますが


どんなに歴史に翻弄されようとも

人を惹きつけてやまない力があるものは

時代を超えて響き

細々とでも受け継がれ その時代ごとに生きる人々によって

深められ新しく生まれ変わっていくものです。 

 

結城さんが創作ユカラをなさるのは

先人たちのような自然から受ける想像力そのものの復活こそが

ほんとうの意味での文化継承だと考えるからだとおっしゃっていました。




アイヌからの響きを受けて

今を生きる私達を惹き付け 心に響くもの 

そんな今のアイヌ作品や音をご紹介していきたい



この企画

こんな紆余曲折な思いが わたしを突き動かして

なんとか形になり始まりました。


わたしにとってはとても大事な企画展になったことで

これから何度も開催していくことになると思います。

teto2的には はじめの1歩となる記念すべき1回目ということです。


お越しくださった方それぞれに どんなアイヌの響きが伝わるのだろう。。。


残り6日間どうぞお見逃しなく。




続く~♬










2020年10月12日月曜日

『アイヌの響き』 始まりました ①

 

一昨日雪虫がたくさん飛んでいたと お越しくださったお客様から聞きました。

もうそんな季節なのですね~。

2週間ほどで初雪の便りが聞けるのでしょう。


今年は夏が変に長かったので 調子が狂ってしまいます。

とは言え 季節はめぐり 時間は刻々と過ぎていくもので

teto2も残すところあと10日間となりました。


今年ラストの企画展 

晩秋の小さな展覧会 『アイヌの響き』

10日(土)から始まりました。



本日はこの企画展の成り立ちを

参加作家さんの経歴などをご紹介する前に 少ーしお話しますね。。。

(今回長くなりますのでお時間ある方のみお付き合いください 😅)




アイヌ刺繍を長年やられている山北ユカコさんの個展を

長沼町の"あまりや”さんで拝見したのがもう二~三年前のこと。


それまでアイヌ刺繍はいろいろなところで拝見していたものの

ユカコさんの刺繍はほんの少し印象が違って 

刺繍の線が活きていて

いっぺんで「この方の刺繍は好きだな~♬」とフアンになりました。


ユカコさんの刺繍は とても楽しそうで 

本当にアイヌ刺繍が好きなんだな。。。と伝わるものがあります。

きちっとした カチッと線対称の刺繍も素晴らしいのですが

ユカコさんの刺す線は なんというか自由で

複製のものであっても 

まるで当時アイヌの女性たちが刺していた気持ちまで再現されているかのような

見ているとワクワクするような作品なのです。



ユカコさんの先生である加藤シヅエさんという方が 

今どきの便利な手芸道具などなかった時代の 

のびのびしたアイヌ刺繍を教えてくださる方だそうで

そのスピリットをうけついでいるのでしょう。


おそらく何のジャンルも同じでしょうけれど

文化を学ぶ時 

教えてくださる先生の教え方、考え方、人となりに触れ 影響され

まず初歩的な技術を踏襲することから始まります。


そして 次に自分のものとする段階が始まるものですが…

色々お話した際に ユカコさんがおっしゃるには 

「私は自分の刺繍を刺す段階にはまだまだです」とのことでしたが

あまりやさんで拝見した作品たちからは

すでにその人となりや オリジナリテイーがきちんと感じられる作品だな。。。と

感じたのを覚えています。


そしてそれは 今後ますます深まって 

ユカコさんにしか刺せない刺繍が

生まれて行くのだろうな。。。という予感もしたのです。


そこで個展をやっていただけないかと昨年お声をおかけしました。

そして今年の4月にオープンに合わせた春の展示会として企画していたのですが

コロナ禍であえなく開催見送りに。。。。。



そんな中 少し日を前後して 別のところで 

アイヌの方の彫刻や版画に触れる機会がありました。

結城幸司さんの作品です。


昨年の秋に初めて作品を拝見し 

それからずっと気になっていた作家さんでした。

これまでアイヌアートプロジェクトというプロジェクト名は

知ってはいたのですが 作品をじっくり観たりする機会はなく

結城さんが そのプロジェクトの代表であることも最初は知らずにおりました。

https://gramho.com/explore-hashtag/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%8C%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88


ユカコさんの作品展を開催したいと思い始めてから

結城さんの作品のことがどうしても気になって…

ユカコさんの展示会を延期したのをきっかけに

いてもたってもおられず その時ちょうど札幌の南にあるほっぺた館というところに

作品が展示されているとお聞きし見に行って来ました。



結城さんの作品はご自身の背景であるアイヌの世界が

いまを生きている結城幸司という人間(アイヌ)のフイルターを通して

生き生きと表現されている作品です。

そこには必ず物語があって 

アイヌの世界で語り継がれてきたユカラ(叙事詩)のような物語もあれば

今現在 結城さんの中で紡がれている物語もあるのです。


結城さんの版画や彫刻の世界は 深い森のようにどこまでも懐が深く

そして決して甘く優しいだけでなく

自然界の厳しさや 人間界の複雑な現実も混ざりあった土壌がベースにあって

そこにアイヌの文化の中でも そこかしこに感じる

おかしみ ユーモアなどが織り込まれています。

ときに可愛らしく ときにどこか懐かしく感じる雰囲気が漂う作品たちです。





それは結城さんご自身が生まれ育つ中で感じてきた様々な思いや

今を生きるアイヌとして感じられているいろいろな感情が

ないまぜになって生まれているのだと想像できます。


そして どの作品も 根底に流れるのは 

深いアイヌ文化へのリスペクトであり

どの作品からも

この北海道の大地で共に生きる和人である我々へ向けた

アートを通したまっすぐなメッセージを感じるのです。



そんな素晴らしい作品たちを拝見した後、

やはり結城さんも一緒に作品展に参加していただこう!と思いたち

ユカコさんにご相談。

ユカコさんからすると以前から尊敬する方だったので

びっくりしつつも「光栄です」と快諾してくださったので

結城さんにもお声をかけました。


結城さんもお話を受けてくださったので

ユカコさんと二人で結城さんに詳しい打ち合わせをお願いしに

会いに行ったのが8月のこと。


そこで ユカコさんがこれまた素敵な申し出を結城さんになさいました。


「数年前にネットで結城さんが太鼓の皮に書かれた図柄を拝見しました。

その文様をぜひ刺繍させてほしいのです」


ユカコさんがその太鼓の写真をネットから転写してお見せしたところ・・・

最初結城さんは「これ僕が描いたんじゃありませんね~」

「え??」とユカコさんも私も一瞬唖然。

あら違う人だったのか~。。。それは残念と二人で意気消沈したかと思ったら

そのすぐあとで 「いや!やっぱりこれおれが描いたんだ。。。笑」


思わずずっこけた私達。😁


その後「もちろんいいですよ」と刺繍することを了承くださったのでした。

*その刺繍ももちろん今回の展示にございますよ


そんな おちゃめなところがある結城さんも

一緒に作品展をやっていただけることになり

この企画展がだんだん骨太になっていったのです。



そして またその頃

そこにもうお一方 私にとってはこの企画展に参加してほしい

気になる方の存在がありました。



teto2の隣町長沼町には

トンコリという樺太アイヌの5弦の楽器を作って

演奏している作家さんがいらっしゃいます。 

今現在はトンコリの製作者でもあり奏者でもある

二宮規一さんです。


二宮さんとはずっと以前からの知り合いで

奥様のやってらっしゃるお店カントリーバーンさんは

テトテトのご近所店として大変お世話になっているお店です。



そのカントリーバーンでは 以前は二宮さんの作られた家具を展示し

奥様がその家具に合う素敵な雑貨を販売しているお店でした。

数年前に二宮さんが家具作家をやめてトンコリ作家に転身したので

今は家具は販売してないのですが 

奥様の素敵なチョイスの雑貨は変わらず販売しており、

そしてその横には 

現在 トンコリ工房inonnoー祈り-があるのです。

https://inonno.net/


余談ですが・・・

その二宮さん トンコリ作家に転身後 

わたくしの連れ合いの関わるレコードレーベルからデビューした

由仁町のヒップホップアーテイストJOKEMICのかっこいい~~~一曲

にもトンコリで参加しているのです。

リンクを張っておきますのでぜひぜひ!お聞きくださいね

画像も見てください!

そして このCDは teto2 でも販売しておりますよ~♬

https://www.youtube.com/watch?v=S9XPdgdVbWE&feature=youtu.be


と、夫婦共々お世話になっている この二宮さんのトンコリの音が

とにかく私は大好きだったので 

今回の企画展のオープニングにライブをやっていただきたいと

ひらめき お願いしに上がりました。


急な話だったにもかかわらず 

二宮さんもライブをしてくださると了承くださり

しかも素敵な友人とセッションをしてくださるとのこと。

そして企画展の最中には大事なトンコリの展示もしてくださることに。


色々強引なわたしのお誘いにしっかり乗ってくださり

なんとも素敵な展示が始まることになったのでした。




続く記事では 

それぞれの作家さんの経歴などをご紹介していきますね~♪

お楽しみに













2020年10月5日月曜日

10月~ラスト OPEN DAY

 更に続投!


10月の OPEN DAY 投稿し忘れてました😅


早いもので 今年のテトテトもあと1ヶ月。

ラストの企画展は『アイヌの響き』ですよ。(一つ前の投稿読んでね)

そして今年度最終週は毎年恒例 『小さな贈り物展2020』です。

今年はどんなギフトセットをご用意しようかしら~


 


10月~ラスト OPEN DAY

10月~11月

         10(土)🌙   11(日)🌙

16(金)🌙    17(土)🌙     18(日)🌙

23(金)🌙    14(土)🌙     25(日)  🌙

         31(土)❤        11/1(日)        11/2(月)  11/3(火)



🌙・・・企画展『アイヌの響き』開催(pm12:00~5:00)

10/10 展示時間 pm12:00~3:30まで(ライブ開催のため3:30で閉店です)

             pm4:00~5:00 オープニングライブ 予約制

       5:30頃~ 懇親会 予約制


10/25★ 展示時間 pm12:00~3:00まで(イベント開催のため3:00で閉店です)

     pm3:30頃~5:30過ぎまで 結城幸司氏による創作ユカラの会 予約制

     その後 懇親会 予約制


*ワークショップは中止になります。来年春に開催にします。

・・・小さな贈り物展 pm1:00~5:00

11/2(月) 糸積みのワークショップあり(詳細未定)

*ワークショップは中止になります。来年春に開催にします。







 

どいかやさん原画展  からの~ 次回企画展『アイヌの響き』

 続投です


かやさんの原画展が終了し 少し放心状態。。。

と言ってる場合ではないのです。😅


今週末からは ガラリと雰囲気が変わって

アイヌ文化の息吹を存分に感じる企画展『アイヌの響き』が始まります。


ガラリと と書きましたが

実はかやさんの原画展からの流れがあるので 

この記事では そちらをご紹介します。



どいかやさんの作品の中に 

アイヌの物語を絵本で表現した『ひまなこなべ』という作品があります。

実はこの絵本 原画展の最初2日ほど会場でも販売していたのですが

すぐ売り切れてしまって 追加でかやさんに送っていただきました。(サイン入り!)


その追加分は 今週から始まります

『アイヌの響き』の会場でご紹介、販売したいと思います。


アイヌのユカラ(叙事詩)の研究者でもあり語り部でもあった萱野茂氏も

語り継いできた物語の一つであるアイヌの昔話 『ひまなこなべ』。

そのお話をかやさんが 萱野茂二風谷アイヌ資料館監修の元 

絵本にした作品が『ひまなこなべ』です。 

かやさんの独特な柔らかく色彩あふれる表現が

アイヌの豊かで多彩な世界を表現している 素晴らしい作品だと

多くの方から絶賛され 

2017年には産経児童出版文化賞 産経新聞賞も受賞なさっています。


素晴らしいのはかやさんの表現方法だけではなく

ひまなこなべ を通して アイヌの人々が伝えていた物語の真髄

アイヌの人々が大事にしていた事を 

かやさんが何度も何度も北海道へ足を運び

自分でもアイヌ語を勉強したりして 

深く理解しようとした経緯があって生まれた作品でもあるということです。


絵本の内容には触れませんが

ぜひぜひ 会場へいらしてお手にとって読んでみてください。


きっと 惹き込まれる絵本の世界観の中で

私達の今の暮らしをふりかえったり

アイヌだけでなく和人であるわたしのような者の先祖達も

大事にしていたものを感じることができると思いますよ。



teto2 晩秋の小さな展覧会『アイヌの響き』 
初日10月10日(土) 午後4時から5時には 
樺太アイヌの弦楽器トンコリと 
デイジュリドウーのセッションライブも開催です。
✧ゲストミュージシャンも飛び入り参加?!

ライブ予約 お一人¥2000(当日¥2500)


夕方の屋外でのライブですので 温かい格好でお越しくださいね。
ライブ後店内にて 企画展参加作家の山北ユカコさんも一緒に
ささやかな懇親会もございます。
ライブとも定員が少なめですので お早めのご予約をお願いいたします。
*懇親会お一人¥1500(軽食をご用意します)


ご予約は電話か FBの由仁町Gallery tetoteto のコメント欄へ
☎0123-86-2969
留守番電話には必ずお電話番号を入れておいてください。
お申し込みは こちらから お受けしましたと返信して初めて成立しますので
連絡がない際は再度お申し込みください。





チロとチリリとお別れです あめのひのおはなし 原画 北海道巡回展 終了しました

 

まとまった雨が降り 空気が変わりました。

浄化されたように空気がキラキラときれいになった気がします。

秋が深まりつつありますね。


最終日の昨日は 午後から雨が降り出し 

チリとチリリ あめのおはなし にピッタリだな。。。と思いながら

お店に立っておりました。


たくさんの方がお越しくださり

楽しんでくださり また かやさんのお話を一緒にしたりして

本当に楽しい時間が過ごせました。


この原画展をきっかけに 初めてteto2 を知ってくださった方や

逆に どいかやさんを初めて知ってくださった常連や友人のお客様方がたくさんいて

実りの大きな展示会となりました。


7月から2ヶ月かけての道内の巡回展は5箇所で開催されました。

剣淵図書館⇒旭川こども冨貴堂⇒札幌もみの木so

⇒簾舞 虹のしっぽ ほっぺた館⇒由仁町 Gallery teto2


北海道は広いので 

チリとチリリも本当はもっといろいろなところへ行きたかったのですが

期間も限られていたので5箇所となりました。

(私が取りまとめ役だったので 新規の会場を探す余裕がなく

もっと別の地域でも!という声もあったとは思います。ごめんなさいね~)


めったに見られないどいかやさんの原画が見られるとあって

他の会場へ行かれた方がteto2へ再びお越しくださったり

いらした方からは 熱く熱くチリとチリリ愛について語っていただいたり。

20年以上絵本作家をやられている 友人でもあるどいかやさんが

こんなにも多くの人から愛される絵本作家になっていることに

胸が熱くなることも何度もありました。

昨日も「幼い頃から かや先生の絵本を読んでいて・・・」と

今は絵の勉強をしているという女性も来てくださったり 

会期中は20代の男性が子供の頃読んでもらっていて・・・と見に来られたり

男の子にも人気なんだな・・・って 新たな発見があったり。


何よりもわたしの知っているかやさんの素晴らしいところを 

皆さん絵本を通してちゃんとわかって 好きになってくれているところが

嬉しくて嬉しくて


そして最後に 原画展を開催して嬉しかったことは

ちょうど 「自分の絵を描く」ということに興味を持ち始めていた時期だった息子が

何度も何度も原画を見ては どうやってこんなふうに描くんだろう?

と 一生懸命 真似したり トレースしてみたり・・・

8歳の少年の内なる畑の部分が ふわふわと柔らかな土になるような影響を

与えてくれる原画の魅力に触れられたこと。


*リトグラフにご注文くださった皆さま 

作品はそのままお渡し可能になりましたので 

次回お店にいらしたときにお渡しいたします。

ありがとうございました。


本当に素敵な原画をお貸しくださり

たくさんの楽しく嬉しい喜びを感じさせてくれた

かやさんとアリス館さんに心より感謝です。


そしてお越しくださったすべての皆様

一緒に巡回展を開催してくださった他の会場の皆様

原画展のお知らせに協力してくださった皆さまにも

たくさんのありがとうをお伝えしたいと思います。



チリチリリ~ チリチリリ~♬

さて次は 二人はどんなところへおでかけしていくのでしょうね?











2020年10月2日金曜日

いよいよラストです!  どいかや チリとチリリ あめのひのおはなし 北海道巡回展

 

一雨ごとに寒くなるこの時期。

日が暮れるのも早くなり 5時頃にはとっぷりくれて真っ暗です。


冬が来るのですね。。。


でもその前に 短い秋を楽しみましょう。




さて、7月から始まりまして 2ヶ月かけて北海道を巡回してきました

どいかやさんの人気シリーズ チリとチリリの『あめのひのおはなし』の原画展。


ラストの会場となりました teto² での開催も 

いよいよ今週末が最後となります。

淋しいです。


会期中 愛らしいチリとチリリと同じように

可愛らしいお客様がたくさん訪れてくださいまして

みなさん じっくりかやさんの世界を味わっていってくださいました。


他の会場へ行かれた方まで 再び足を運んでくださったり・・・


チリとチリリ人気の凄さを目の当たりにして 本当に感激でした。


ラストになりましたが

かやさんから北海道の皆さんへのメッセージを頂きましたので

ここに載せさせていただきますね。

ぜひお読みください。


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北海道の皆さまへ

いつもチリとチリリシリーズを読んでくださってありがとうございます。
今回「チリとチリリあめのひのおはなし」原画展に合わせて
友達のギャラリteto²におじゃましてトークイベントをする予定でおりましたが
残念ながらコロナで中止にいたしました。
北海道は私の母親の生まれた地で、今も親戚が住んでいます。子どもの頃、夏休みには毎年函館の祖母の家に遊びにいきました。
祖母の家は海の目の前で、いとこたちと海で泳いだり楽しい思い出もたくさんあります。
絵本「アイヌのむかしばなし ひまなこなべ」を描く際も、取材も兼ねて北海道に何度か訪れました。
その時も素晴らしい体験をさせてもらいました。北海道は大好きで憧れの場所です。
これから行ってみたい所も山ほどあります。
いつかまた北海道で原画展の機会があったらいいなあと思っています。その時はみなさんにお会いできるのを楽しみにしています。
これからもチリとチリリをどうぞよろしくお願い致します!
今回原画展の企画、開催に携わってくださった皆さま、原画展に足をお運びくださった皆さま本当にありがとうございます!

どいかや

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そしてまだ足を運んでいらっしゃらないチリとチリリフアンの方は

ぜひ!明日明後日でおしまいになってしまいます原画展

ご覧になりにお越しくださいね。


会場では teto²の蔵書品であるかやさんの絵本も置いてございます。

中にはすでに絶版になってしまった絵本もあります。

もし混雑していなければ畳の間ですので

ゆっくりお座りになってお読みになっていってくださいね。




ではではラスト2日間

ご一緒に 

チリとチリリと雨の日のお出かけに

でかけましょう~♬