2017年1月1日日曜日

新人作家『ILO PROJECT 臼井 愛』 アクセサリー



新人作家さんとして
4月にteto²がオープンしてから お付き合いが始まり
このブログでもすぐにご紹介するつもりでおりましたが
ずいぶん経ってからのご紹介。。。
作家さんである愛さんには本当に失礼しました<(_ _)>


愛さんの作品と出合ったのは
皮工芸作品(主にバックやお財布など)を手掛ける
antiteseさんの工房へ伺った時のこと



小さなブローチ達から
大きなエネルギーが発せられているのを感じました。





愛さんの書かれた絵を 
樹脂の中に閉じ込め
素敵なブローチに仕上げているのが
このanntiteseの奥様
デザイナーの薫さんなのです。







そしてこの薫さんは ずっとお世話になっている
teto²の常設作家 tomoni art(トモニアート)さんのデザイナーさんでもあるのです。

さらにつながりをお話しすると
このトモニアートさんで絵を書いてらっしゃる皆さんの
芸術指導をなさっているのが
洞爺湖の版画家 臼井千晶さん
つまり愛さんのお母様なのです。



以前 トモニアートに伺った時にお母様の千晶さんとお会いしました。
そのパワフルなエネルギーに圧倒され 
創作することや絵を書き続けている方達への
あふれんばかりの愛情を感じました。

私は実際に千晶さんの版画も愛さんの絵も拝見したことはないのですが
このお母さまの娘さんなら 
それだけ創作方面にその才能が開花するのも納得だと思ったものです。


ま、つながりがどうだとか
親がどんな方だとか
そういう情報は一旦置いておきまして・・・



その愛さんの心の中を表現したような
万華鏡のような色の世界
感覚の赴くままに連なる
風景とも 抽象的な幾何学的な文様ともいえる美しい世界

平面表現のはずなのに
なぜか立体的な奥行きと
時間的なふくらみさえも感じる
不思議な世界が広がっています





 
その心の中を散歩する様な浮遊感のある世界を
デザイナーの薫さんが樹脂でギュッと閉じ込めて
愛らしいブローチに仕上げています。


身につければ小さなアート作品と共にある感じ♪


いつか愛さんの絵も teto²でご紹介したいな…















愛さんのこれまで


1987年生まれ。洞爺湖町在住。ダウン症候群。
小学校6年生の時に有珠山噴火の後、色々な事が重なり不登校になり、自宅にこもって絵を描くことに没頭するようになる。
黒の油性ペンで紙一面を細かなマス目で覆い尽くし、マス目一つ一つを水性ペンで色彩豊かに色づける。
完成した作品は、顕微鏡で覗く細胞のようでもあり、混沌とした夢想のようでもあり、万華鏡の中の乱反射した光のようでもある。
時折、マス目の中に小さな人物や動物等、登場する。


2010年以降は 発色のよいペンに切り替えたことで、より色彩豊かな彼女の絵を見ることができる。時にその絵は3Dの様に立体的にも見える。
【受賞歴】
2009年「みんなあーと2009」大賞

【展示歴】
2000年洞爺小学校にて初めての個展
2001年「函館未来大学 作品展」
    個展(函館 カフェテリア・モーリエ)
2005年「17歳  透明感の世界へ」個展(長沼 絵本屋ぽこぺん)
2009年「みんなあーと2009」大賞受賞(札幌 かでる2・7)
     「北海道のアウトサイダーアート展」選抜(道立旭川美術館)
2010年「パラアート全国展」(東京 エコギャラリー新宿)
       個展(江別 ギャラリーEGG)
2011年「母と娘の二人展(石井千晶銅版画・臼井愛作品展)」
   (長沼 絵本屋ぽこぺん、洞爺湖芸術館)
2013年「愛と加那子の絵画展」(ニセコ cafeこむぎ野)
 2015年 アールブリュット札幌展出品  (札幌)
           チャレンジアート&プロダクツ展  (ギャラリー大通美術館)
           北海道アールブリュット展(ギャラリー 大通美術館)