お二人の新しい工房が由仁町に出来まして そちらにてご覧になれます。
なので現在当店では 作品のお取り扱いはございません。
今後テトテトでは企画展の時などに参加していただく予定です。
また屋号が昨年 ゆり助 に変わりました。
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『台所のぐるり』展
本日2投稿目
作家さんご紹介続きます。
今回は由仁町在住の金工作家のご夫婦
トントン工房ゆり介さんです。
さて、こちらトントン工房ゆり介さん達の作品のご紹介は
これまで何度かしてまいりましたが
実は常設作家さんではありません。
といいますのも
ゆり介ご夫婦(竹島俊介・ユリエ)は
teto²のございます ここ由仁町で 古い家と納屋を買われ
1年前に家族で札幌より引っ越していらして
全て自分たちでつくりなおしているまっ最中。
時たま作品を預かりすることはあっても
お忙しいお二人の展示作品は
随時お預かりすることができなかったのです。
これまで作品をお預かりできた時は
アクセサリーや小さめのカトラリー中心の作品でした。
今回も入荷してくださっています。
お洒落~な真鍮や銅の柄のスプーン。
すくいの部分には錫がコーティング。
金や銅の色とのコントラストが美しい~♫
でもゆり介の一番の魅力でもある
銅の鍋やフライパンを
いつかぜひ紹介させていただきたいと思っており
今回お声がけしました。
なのでいよいよゆり介の本領発揮の作品初登場なんです。
ゆり介ご夫婦の役割分担は
デザインやHPなどを手掛ける描き手のゆりえさん
1枚の銅板などからトントン叩きだして
器や鍋を作っちゃう作り手担当の俊介さん。
楽しく でもちゃんと機能的で
そして美しい台所道具を作られるご夫婦なのです。
1枚の銅板や真ちゅうの板を気長にトンテンカンテンたたいて
器型や 球状のものを作り上げるって
とても技術のいること。
トンカチの当ったその金槌跡がデザインの一部にもなり
表面のテクスチュアの美しいこと。
ゆり介さん達の作品の素晴らしさは
細部の仕事の美しさ。
こちらのミルクパン
鍋部分と柄とのつなぎ目
柄の木の仕上げも
どこをとっても仕事がきれいです。
銅は熱伝導率がいいため
中の料理を素早く均一に温めてくれます。
ゆっくり時間をかけて煮込む煮込み料理や
ミルクなどを温めるのに最適な素材なんです。
細部を拡大してみると
この銅板の厚み おわかりいただけるでしょうか?
ミルクが焦げ付きにくいように
しっかりと考えられているのです。
こんなカップでホットウイスキーなんていうのも
これからの季節いいですね~。
こちらのバター匙
ユリエさんいわく 「バターが本当に塗りやすくってお勧めです♪」
使ってみたい。
きっと先がとがっているので
瓶底の残ったジャムなんかも掬いやすそうですね。
そしてなにより
やはり美しい道具だな。。。と思います。
おなじみの
小さな小さな鍋のアクセサリーもございますよ。
こちらも小さいからと手は抜いてません。
「神は細部に宿る」という言葉がありますが
その意味は
「細かなディテールをおろそかにしては全体の美しさは得られない」
ゆり介作品にはその言葉がしっくりくるような
細やかな心配り
細部へのこだわりがもたらす
作品全体の美しさや完成度を感じます。
ぜひぜひお手にとってご覧ください。
*銅や真ちゅうの道具のお手入れ方法も
ゆり介さんが説明書を用意してくださっています。
難しいことはなく
「よくご使用されることが一番のお手入れ方法です」
とのことです。